教育と療法が交わる地点におけるコダーイ・アプローチ

著者

  • Luca Tiszai Szent Erzsébet Otthon

DOI:

https://doi.org/10.15845/voices.v15i2.804

キーワード:

コダーイ, 音楽療法, リフォーム・ペダゴジー, 音楽教育

要旨

コダーイの音楽教育に対する概念は、世界中のさまざまな文化において受け入れられている。しかしながら、音楽療法においては、その理論的枠組みの意義はほとんど明らかにされていない。本稿の目的は、コミュニティ音楽療法とコダーイ・アプローチに共通の要素について、文献を基盤とした研究を通して光を当てることである。コダーイは音楽学、哲学、社会学そして教育の間に学際的な対話を築いた先駆者である。彼が確立した実践と理論は、彼の時代の社会的ニーズや問題へのひとつの力強い答だった。音楽家そして教育者として、彼はコミュニティ音楽、合唱の普及に献身し、よりよい社会を築き上げようとした。研究者としての彼は、その手法の療法的効果、とくに知的スキルと社会的スキルの移行効果(transfer effect)について検証した。彼の包括的目標は、音楽を誰にとってもアクセス可能なものとすることであり、それはコミュニティ音楽療法と非常に類似している。社会的つながりやその媒介のための合唱や、音楽教育を通したエンパワメントといった彼のアイデアは、コミュニティ音楽療法の実践の一部でもある。コダーイの概念は音楽教育の根本となる部分を占めているが、音楽療法もそこからもっと益することができると考える。

Author Biography

Luca Tiszai, Szent Erzsébet Otthon

Tiszai graduated at Ötvös Lorand University in 2000 in special education and earned her second degree in music education in 2004. In 2013 she earned her master degree in Andragogy at Pazmany Péter Catholic University. Her musical background is based on the Kodály method. Her area of expertise lies in working with individuals with disabilities.

出版済

2015-06-22

How to Cite

Tiszai, L. (2015). 教育と療法が交わる地点におけるコダーイ・アプローチ. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(2). https://doi.org/10.15845/voices.v15i2.804

巻号

セクション

Research