学校における若者たちとの音楽、暴力そして音楽療法: ポジション・ペーパー[見解論文]
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v15i2.831キーワード:
Music, music therapy, violence, aggression要旨
音楽療法士が、音楽と暴力の結びつきについての話題に参加することはほとんどない。むしろこの職業の代表者たちは、暴力を経験したり暴力的であったりした人々に、訓練された音楽療法士たちが音楽を使うことでもたらすことができる肯定的な結果について提唱してきた。このポジション・ペーパーでは、まず音楽が暴力を助長し得るさまざまな道筋を認識した上で、暴力に巻き込まれている若者たちと対する多様な方法に焦点を合わせる姿勢[ポジション]が切望されることについて詳述したい。このポジション・ペーパーは、三つの音楽療法プログラムの類型の検証で構成されているが、その目的は、各々のプログラムを支えている信念を明らかにすることである。ここでいう信念とはすなわち、暴力の原因に関する視点と、若者たちと音楽との間の否定的な関係がどのように肯定的なものにされ得るかという仮説である。最後に、こうしたプログラムを支えている仮説と符合するようなさまざまな評価方法について述べる。我々が示す姿勢[ポジション]が、若者へのプログラムを企画する音楽療法士やその他の人々にとって、音楽と暴力の関連についてさらに意識的になるための一助となることを望むものである。
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