マイクロスキル・トレーニング: 音楽療法における言語プロセシングのスキルを教えるためのモデル
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v17i1.894キーワード:
verbal processing, counseling skills, music therapy, microskills要旨
音楽療法研究者らによれば、言語プロセシングは音楽療法実践に広くとけ込んでいるが、個々の実施方法は、療法アプローチやクライエントの機能レベルによって様々であるとされる。また音楽療法諸研究の結果からは、クライエントにとって言語プロセシングは重要かつ有用であるものの、音楽療法士や音楽療法学生が言語プロセシングのスキルを発展させることには困難も伴い得るということがわかる。必要となるスキルの複雑さを考えると、ひとつのモデルや枠組みを組み込むことで、スキル発展の焦点をしぼり、体系化する助けになると思われる。音楽療法において広い実用性を持つと思われるモデルのひとつにマイクロスキル・モデル(マイクロカウンセリング)がある。マイクロカウンセリングは倫理的・文化的能力を基盤として作られているもので、スキルが階層的に示され、多くの種類の理論的アプローチと組み合わせ得る。研究によれば、このモデルは21ヶ国語に訳されることに成功しており、さまざまな対人援助職において使われたり、伝統的及び独学的形式で学ばれたりしている。おそらく最も重要なことは、そもそもこのモデルが、理論的指向にかかわらずすべての音楽療法士にとって必要なスキルに焦点を当てていることであり、その上で、例えばソング・ディスカッションといった一般的な音楽療法介入に効果的なスキルへと進展していくことである。このモデルを音楽療法教育のその他の要素と組み合わせることで、スキルの発展がより促され、また音楽療法士のスキルの活用の手引きとなってくれることであろう。Downloads
出版済
2017-01-30
How to Cite
Gooding, L. F. (2017). マイクロスキル・トレーニング: 音楽療法における言語プロセシングのスキルを教えるためのモデル. Voices: A World Forum for Music Therapy, 17(1). https://doi.org/10.15845/voices.v17i1.894
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