早期幼児期の音楽療法に関する1990年から2012年の間の文献レビュー
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v17i2.888キーワード:
音楽療法、年少の子供、早期幼児期、文献レビュー要旨
本稿は、1990年から2012年に発表された、0歳から5歳の幼児期に焦点を当てた音楽療法文献を検証する。文献には臨床的記述、リサーチ論文と本の中の章、ピア・レビューによる電子出版物、ピア・レビューによるジャーナルを含めた。この包含基準を満たすものとして、全部で125の異なるテキストが見出された。単純な量的分析をすることで、より深く比較的な質的分析のためのガイドラインが得られた。データからは、年少の子供達についてよりも、年長の高い子供について書かれたものが多いことがわかる。歴史的にみると個人ワークが支配的だったものが、二人あるいは家族のワークへと移行していっている。活動の方法としては、歌うことや楽器を演奏することがもっとも広く行われている。自閉スペクトラム障碍の子供が、小児科患者や発達障碍の子供と並んでもっともよく発表されている。家族構成員とのやりとりやその肯定的な因子について強調されており、また、あらゆるクライエント・グループにおいて喜びや楽しむことの重要性が明確化されている。結論として、幼児期の音楽療法に関する、より特定的な効果の情報が必要であると言えよう。さらに将来的には、リサーチの関連領域、科学横断的な視点や共通する関心領域が考慮に入れられていくべきであろう。Downloads
出版済
2017-05-22
How to Cite
Tuomi, K. M., Ala-Ruona, E., & Oldfield, A. (2017). 早期幼児期の音楽療法に関する1990年から2012年の間の文献レビュー. Voices: A World Forum for Music Therapy, 17(2). https://doi.org/10.15845/voices.v17i2.888
巻号
セクション
Research
License
Articles published prior to 2019 are subject to the following license, see: https://voices.no/index.php/voices/copyright