異文化間のコミュニケーションを広げるモデル「音楽を語ろう」:音楽がなぜ、どのように助けになるかを理解する試み
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v16i1.819キーワード:
音楽アイデンティティ, 音楽療法, 音楽グループワーク, 葛藤の解決、アイデンティティの問題要旨
本稿は、異なる文化背景を持つ人々が、文化やアイデンティティの葛藤にグループで取り組み、解決する「音楽を語ろう」モデルを紹介する。このモデルは、音楽活動をベースにおくものであり、本稿の目的は、音楽がなぜ、どのようにこの目標を推進する助けとなるのかを理解することである。そのために、「音楽アイデンティティ」の要素を慎重に分析し(「私の音楽」「私の文化の音楽」「私が好きではない他者の音楽」「私が知らない他者の音楽」)、その後、異なる(場合によっては対立する)背景の人々の音楽的アイデンティティに橋渡しをする音楽の用い方が見出された。次に「音楽を語ろう」モデルを説明し、その人の音楽アイデンティティの構成要素間で、また、異なる人々の音楽アイデンティティ間での交流がいかに可能になるのかについての例が示される。こうした交流によって、「音楽を語ろう」の参加者たちが最終的により発展した、そしてより耐性のあるアイデンティティを獲得することが示される。結論として、よりよい社会のためのこうしたプロセスの重要性について言及する。Downloads
出版済
2016-02-09
How to Cite
Gilboa, A. (2016). 異文化間のコミュニケーションを広げるモデル「音楽を語ろう」:音楽がなぜ、どのように助けになるかを理解する試み. Voices: A World Forum for Music Therapy, 16(1). https://doi.org/10.15845/voices.v16i1.819
巻号
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Research
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