児童福祉におけるヒューマニスティック音楽療法
「ヒューマニスティック音楽療法」というレッテルと新設青少年福祉施設の指導者の視点との相関に関する考察
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v18i4.2590关键词:
児童福祉, 青少年, ヒューマニスティック音楽療法, 新規ケアユニットの展開摘要
音楽療法は長年音楽療法士の間で、しかし次第に領域外の人たちの間でも、ヒューマニスティックな価値(人道的価値)と関連づけて考えられてきた。ヒューマニスティック音楽療法が何であるか、我々は共通理解を得ているのだろうか?本稿の出発点は、ノルウェーの児童福祉サービスにおける新設青少年入所施設の展開である。ここのユニットの責任者には音楽療法士が含まれている。というのは、音楽療法に関連した価値観に則った活動や事業をベースにしたいと考えているからだ。本稿では次のように問いかける。「ヒューマニスティック音楽療法とは何か?またその視点は児童福祉施設の指導者たちのビジョンや考え方とどのように関係するのか?」文献レビューでは、根本的な価値について偏りなく理解するために、ヒューマニスティック音楽療法のコンセプトに対する批判的な見解も扱う。ユニットの創始者への半構造化インタビューでは、ヒューマニスティック音楽療法と関連して、ケアユニットの展開に向けた彼らのビジョンと期待が示される。この論文では、文献レビューとインタビューの知見を関連付けることによって、ユニットにおける音楽療法士と職員の共通理解の根拠となる側面について説明する。これはひいては青少年および彼らのコミュニティの人格的成長と健康促進に寄与すると考えられる。
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