即興、適応性、そして協同作業:コミュニティ音楽療法におけるAUMIの使用
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v16i3.834キーワード:
適応デザイン, デジタル楽器, 若者の文化, 即興, ユニバーサル・デザイン要旨
アダプティブ・ユーズ・ミュージカル・インストルメント(AUMI)は、さまざまな運動可動域を持つ人々が自立して音楽を演奏できるためのデジタル楽器である。ほとんどのデジタル・デバイスに搭載されているカメラ・トラッキングの能力を使い、ごくわずかな自発的運動しかできない使用者でも、音を作動させる適応パラメーターの中でビジュアル・カーソルをコントロールすることにより、音楽を創り出し演奏することができる。AUMIの柔軟性は、演奏者が楽器に同調することを要求するのではなく、さまざまに異なる芸術的衝動や個々の身体に適応することを可能にする。教育的設定におけるAUMIを検証した前研究を基礎とし、本稿はAUMIのコミュニティ音楽療法のコンテクストにおける使用を模索した三つの症例を提示する。特定の音楽療法の目標を達成する上での楽器の有効性の査定に加え、エスノグラフィー的研究手法により、デジタル楽器を音楽療法設定に融合させることの様々な社会・文化的影響にも光を当てる。それは、若者の文化、自立、協同作業に関する従来的な考え方に挑戦するものである。結論として、適応順応性とユニバーサル・デザインに関する考え方を議論する。それは、AUMIの音楽療法セッションにおける機能性のみならず、まさに進みつつある楽器の発展への視点にも適用されるものである。Downloads
出版済
2016-10-18
How to Cite
Finch, M., LeMessurier Quinn, S., & Waterman, E. (2016). 即興、適応性、そして協同作業:コミュニティ音楽療法におけるAUMIの使用. Voices: A World Forum for Music Therapy, 16(3). https://doi.org/10.15845/voices.v16i3.834
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