オンラインセッションにおける音楽療法学生の音楽心象を介した個人的発達

要旨

本事例は、オンライン個人セッションでの音楽心象（Music and Imagery; MI）を介した音楽療法学生の個人的発達について解説している。クライエントの主な療法的ゴールは、自己認識を高めること、内的資源（inner resource）を見出し強化すること、汲み取られることのなかった気持ちを明らかにして受け入れること、そして本来性（authenticity）を高めることである。7週間に渡って行われた全5回のセッションでの彼女の個人内プロセス（intrapersonal process）を詳しくまとめ、GIM連続体モデル（Continuum Model of Guided Imagery and Music; CMGIM）における各MIのレベルについても解説している。