歌唱によるソーシャル・インクルージョン:オーストラリア合唱音楽における、コミュニティ構築のためのドイツ的アプローチ応用可能性に向けて

著者

  • Benjamin Leske The University of Melbourne, Australia

DOI:

https://doi.org/10.15845/voices.v16i3.852

キーワード:

コミュニテイ音楽, 合唱音楽, ドイツ, オーストラリア, ソーシアル・インクルージョン

要旨

ドイツはその音楽的伝統を誇る国である。コミュニティにおいて、音楽をすることはドイツ最大の市民活動であって、膨大な数の合唱団が活動し、また合唱関係の組織が存在する。合唱は、文化的資源及び国民的輸出品として価値を置かれているのである。ドイツにおける合唱の現代史を調査したところ、それは「合唱」の意味する伝統的理解を超えて広がり変化している市民運動であり、その成長を組織的構造の展開が支えていることが見られた。本稿ではオーストラリア・ドイツ協会(AGA)とゲーテ・インスティトゥートのもとに行われた2014年のより大きな研究の結果を要約し、オーストラリアの合唱音楽に携わる仲間、リーダー、政策決定者に多くの提言をするものである。オーストラリアは活力溢れる合唱音楽の国であるが、支持組織構造の改善に大きな潜在性を秘めている。コミュニティ音楽研究プロジェクトとして〔本稿〕は、音楽療法士により大きいコンテクストをもたらし、とくにコミュニティ音楽療法への関心を呼び起こすものとなろう。本稿はまずSing Out(Vol.32, No.2, 2015)に掲載されたが、オーストラリア合唱音楽コミュニティを超えて私の経験と発見を分かち合うため、ここに改編するものである。

Author Biography

Benjamin Leske, The University of Melbourne, Australia

Benjamin Leske is a choral conductor, community music facilitator and PhD student in the National Music Therapy Research Unit in the Melbourne Conservatorium of Music at The University of Melbourne.Benjamin’s thesis explores choral singing and social inclusion for young people.

出版済

2016-05-10

How to Cite

Leske, B. (2016). 歌唱によるソーシャル・インクルージョン:オーストラリア合唱音楽における、コミュニティ構築のためのドイツ的アプローチ応用可能性に向けて. Voices: A World Forum for Music Therapy, 16(3). https://doi.org/10.15845/voices.v16i3.852

巻号

セクション

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