日本における音楽療法の現状と展望
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v5i1.212摘要
そもそも音楽療法というのは、西洋であろうがアジアであろうが、既存の社会からどこかはみだすような性質を持っており、受け入れられることだけをめざすと、袋小路にあたるように思う。むしろ音楽療法は、既存の社会を揺り動かしていくもの、人間と関わる音楽という、既存の文化にとって新しい価値観、(あるいは深い価値観)の提示をしていくという可能性をはらんでいるのではないか。 そのために、私たち音楽療法士は何が文化特定的な要素で、何が普遍的な要素であるのかを、臨床、学問、専門性のあらゆる分野で時間をかけて洞察していく必要がある。そうすることでこそ、いつの日か、「経済的自立」にとどまらない本当の意味での「自立」が得られるであろう。Downloads
已出版
2005-03-01
How to Cite
Ikuno, R. (2005). 日本における音楽療法の現状と展望. Voices: A World Forum for Music Therapy, 5(1). https://doi.org/10.15845/voices.v5i1.212
期
栏目
Essays
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