メンタルヘルスにおける音楽療法とリカバリー:進む道を探して
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v18i1.918キーワード:
精神保健, ウェルビーイング、リカバリー, 音楽療法要旨
リカバリー(回復)は現代精神保健サービスで国際的に広まっているビジョンであり、音楽療法の実践と関連づけて現在の状況を考えることはタイムリーである。本稿は、オーストラリア、アイルランド、ノルウェー、イギリスの4人の音楽療法研究者の視点を示すことによって、この話題の論理的展望を提示する。著者は4人とも、過去2年の間に音楽療法で博士研究を終えており、その研究は精神保健におけるリカバリーそのものを扱っているものや関連するものである。筆者はすべて、リカバリー志向型サービスにおいて、成人や青少年の急性期あるいはコミュニティーの設定で個人・グループの音楽療法実践を数多く経験している。本稿は、リカバリー志向型の取り組みとして音楽療法の意味を詳細に述べることを目的としており、同時に、音楽療法がクライアントやサービス利用者のリカバリーを最大限にサポートする方法を提案している。これは、それぞれの博士研究での調査結果と、リカバリー志向型サービスで音楽療法を行っている実体験に基づいており、発展中のこの領域に興味を持つ音楽療法士に論理的展望を提示する。それによって、患者やサービス利用者へ最善の音楽療法を提供しようと多様な精神保健の状況で実践している音楽療法士からの、反応や議論を促したいと考えている。Downloads
出版済
2018-01-08
How to Cite
McCaffrey, T., Carr, C., Solli, H. P., & Hense, C. (2018). メンタルヘルスにおける音楽療法とリカバリー:進む道を探して. Voices: A World Forum for Music Therapy, 18(1). https://doi.org/10.15845/voices.v18i1.918
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