音楽と脳卒中リハビリテーション:左半球脳卒中後、発話と言語の障碍の回復のために用いられた、音楽に基づく治療に関するナラティブ統合
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v16i1.789キーワード:
左半球脳卒中, 発語及び言語障害, 音楽療法, 音楽と脳卒中, 失語症要旨
脳卒中は、長期にわたる障碍を引き起こす代表的な疾病である。脳卒中はコミュニケーションと関連する脳の領域にダメージを与えることがあり、その結果として発話や言語の障碍が残る。こうした障碍は、左半球の損傷によってしばしば生じる。音楽に基づく治療は、過去30年にわたって実践が行われ、研究されてきた。しかしながら、これらの療法をレビューした報告の数は限定的である。本稿は、ナラティブ統合の枠組みの四つの要素を用いて、発話言語障碍の患者のリハビリテーションにおける音楽に基づいた治療を研究・精査・統合する。体系的レビューの結果、15の研究が包含基準を満たしていた。そこで用いられている音楽に基づく治療に含まれていたのは、MIT、MMIT、MITの応用形、SIPARI法、そして歌唱や歌を用いた多様な方法であった。データを統合すると、介入の鍵となる要素として三つのテーマが現れた。すなわち、i)歌唱と発声練習、ii)右大脳半球の刺激、そしてiii)発話韻律の使用である。これらのテーマについて議論し、新しい資質をもった臨床家を示唆しつつ考えるDownloads
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出版済
2016-02-09
How to Cite
Draper, K. (2016). 音楽と脳卒中リハビリテーション:左半球脳卒中後、発話と言語の障碍の回復のために用いられた、音楽に基づく治療に関するナラティブ統合. Voices: A World Forum for Music Therapy, 16(1). https://doi.org/10.15845/voices.v16i1.789
巻号
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Research
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