タイにおける音楽による癒しの儀式

著者

  • Bussakorn Binson Faculty of Fine and Applied Arts, Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand

DOI:

https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.839

キーワード:

タイに於ける音楽による癒し、音楽儀式、シャーマンの音楽、タイの民族音楽、Issan[訳注:タイ北東部の領域]の音楽

要旨

本稿は、タイ北部、北東部そして南部の音楽による癒しの儀式について議論する。一般に、こうした癒しの儀式は、シャーマンを指揮者として、家族、コミュニティ、そして霊的存在の支えの力を結集する。シャーマンは霊的存在の支えを引き出すことも含め、コミュニティ全体に音楽を用いる。伝統的音楽による癒しのプロセスは、霊の力を引き出し、患者をその身体の不快な経験から気をそらさせるための誘いとしての役割を演じていた。こうした癒しの儀式は、これらの地域の宗教的アニミズム的信仰体系と不可分であり、今日の現代社会においても生き残っている。

Author Biography

Bussakorn Binson, Faculty of Fine and Applied Arts, Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand

Professor, Music Department, Faculty of Fine and Applied Arts, Chulalongkorn University, Thailand

出版済

2015-11-09

How to Cite

Binson, B. (2015). タイにおける音楽による癒しの儀式. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(3). https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.839

巻号

セクション

Invited Submission - Special Issue