互恵的関係を構築する:音楽療法の民族音楽学的検証、医療民族音楽学、そしてウィリアム症候群における学際的コラボレーションに関する議論
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.825キーワード:
ウィリアム症候群、音楽療法、民族音楽学、神経の多様性要旨
本稿では、医療民族音楽学と音楽療法というふたつの領域が手法の交換によって学際的互恵関係を構築する方法を探る。これは、一方では、障碍のエスノグラフィー的及び文化的理解を応用することによって療法の実践が豊かになるものであり、他方では音楽療法技法をエスノグラフィー的に用いることによって民族音楽学に力を与えるものである。この視点を裏づけるため、私が音楽療法士としてミシガン州Grand Rapidsで行われたウィリアム症候群の子ども達とのWhispering Trailsサマーキャンプに勤務しながら、音楽とウィリアム症候群のリサーチを行った経験を、エスノグラフィー的報告として述べる。最後に、医療民族音楽学領域と音楽療法領域の相互作用的コラボレーションは、これらの領域の学問的議論にとどまらず、ふたつの領域の専門家たちが社会的公正の問題について発言し、社会における障碍のための調整や受容を進める可能性について議論する。Downloads
出版済
2015-11-09
How to Cite
Carrico, A. H. (2015). 互恵的関係を構築する:音楽療法の民族音楽学的検証、医療民族音楽学、そしてウィリアム症候群における学際的コラボレーションに関する議論. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(3). https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.825
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