内在する葛藤:ケネスの症例研究
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v1i1.783キーワード:
music therapy, cancer, pain, biopsychosocial要旨
慢性疾病と共に生きるとき、患者は感情的な、及びスピリチュアルな課題と直面する。そして、それに伴って起きる疼痛という身体的問題を扱うとき、音楽療法は独自の能力を持っている。この症例研究は、バーキットリンパ腫とHIVの診断で入院している31歳の男性ケネスとの音楽療法について述べる。7ヶ月にわたって繰り返された音楽療法では、疼痛管理、感情的な、及びスピリチュアルな癒し、家族の力動に焦点を当てた生物・心理・社会的アプローチが取られた。ケネス及びその家族との療法について、段階を追い、セラピストの個人的思考や感情も交えて述べられる。医療の場における患者とのしごとは、しばしば支持的な性格を持ち、境界線は流動的になる。それに伴っておきた並行的プロセスは、クライエントとセラピスト双方にとって、気づきと癒しを促す強力な手段となった。
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出版済
2015-01-12
How to Cite
Allen, J. L. (2015). 内在する葛藤:ケネスの症例研究. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(1). https://doi.org/10.15845/voices.v1i1.783
巻号
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Reflections on Practice
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