内在する葛藤:ケネスの症例研究

著者

  • Joy L. Allen Loyola University, New Orleans

DOI:

https://doi.org/10.15845/voices.v1i1.783

キーワード:

music therapy, cancer, pain, biopsychosocial

要旨

慢性疾病と共に生きるとき、患者は感情的な、及びスピリチュアルな課題と直面する。そして、それに伴って起きる疼痛という身体的問題を扱うとき、音楽療法は独自の能力を持っている。この症例研究は、バーキットリンパ腫とHIVの診断で入院している31歳の男性ケネスとの音楽療法について述べる。7ヶ月にわたって繰り返された音楽療法では、疼痛管理、感情的な、及びスピリチュアルな癒し、家族の力動に焦点を当てた生物・心理・社会的アプローチが取られた。ケネス及びその家族との療法について、段階を追い、セラピストの個人的思考や感情も交えて述べられる。医療の場における患者とのしごとは、しばしば支持的な性格を持ち、境界線は流動的になる。それに伴っておきた並行的プロセスは、クライエントとセラピスト双方にとって、気づきと癒しを促す強力な手段となった。

Author Biography

Joy L. Allen, Loyola University, New Orleans

Joy Allen, PhD, MT-BC is an Assistant Professor/Coordinator of Music Therapy at Loyola University, New Orleans.

出版済

2015-01-12

How to Cite

Allen, J. L. (2015). 内在する葛藤:ケネスの症例研究. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(1). https://doi.org/10.15845/voices.v1i1.783

巻号

セクション

Reflections on Practice