音楽はいかにコミュニティを構築し得るか?コミュニティ音楽療法の理論と実践からの洞察
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v16i2.876キーワード:
コミュニティ音楽療法;コンテクスト主導;協同的ミュージッキング;音楽療法マトリックス要旨
コミュニティ音楽療法は、21世紀初頭から、音楽療法実践に広く用いられるアプローチとして出現した。本論はその、伝統的音楽療法実践の個人的コンセンサス・モデルに抗するという初期の反動的姿勢から、現在の多様で国際的コンテクストにまたがる応用に至る発展をたどる。歴史的な文献や鍵となる専門用語が紹介され、コミュニティ音楽療法の重要な質の輪郭を描く手段として、頭文字PREPARE(participatory参加、resource-orientedリソース指向の、ecological 生態学的、performative パフォーマティブ、activist行為者、reflective 省察的、ethics driven 倫理によって行われる)( Stige & Aarø, 2011)が用いられる。コンテクストに基づいた倫理主導による実践としてのコミュニティ音楽療法の性格は、協同作業的ミュージッキングを通して個人的及びコミュニティ的リソースの上に構築されるものであることが、文献中の例を挙げて示される。コミュニティ音楽療法のプロセスのモデルとして影響を与えつつあるマトリックス理論(Wood, 2016)と、個人形式と社会形式の間をシフトするしごとについて模索する音楽療法士にとってのその将来的意味が議論される。Downloads
出版済
2016-04-04
How to Cite
Steele, M. E. (2016). 音楽はいかにコミュニティを構築し得るか?コミュニティ音楽療法の理論と実践からの洞察. Voices: A World Forum for Music Therapy, 16(2). https://doi.org/10.15845/voices.v16i2.876
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