Muti音楽-疑念の追求を通して
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.836キーワード:
医療民族音楽学、音楽療法、健康、癒しの儀式、南アフリカ、文化的空間、音楽による癒しのナラティブ要旨
この遊び的タイトル「Muti音楽」は、今回の特集に際して熟考し耕された、医療民族音楽学に対する疑念という私たちの立ち位置を象徴するものである。この論文は、音楽療法、医療人類学、民族音楽学の内側そして間に立った上で、これらの学問領域の発言や実践が医療民族音楽学とどのように関与し得るのか、そしてそのプリズムは、とくに音楽療法に対して何を提供してくれるのかについて考える。Muti音楽とは整理されていない雑種性のことであり、それは現代の実践において必要な、〔訳注:地球上の〕南部、東部、北部、西部間の、またそれぞれの中での社会—文化的及び宇宙的融合を反映していると私達は提言したい。南部から北部全体にかけて、西欧の(そして生理-医学的情報に基づくこともある)癒しと健康に関する実践は、それ自身において再生的かつ再-資源的であると考えられるが、他方、伝統的及び先住民族的癒しの宇宙論は、なんらか個別的かつ状況的な観念形態であり存在論であると考えられる。これらの諸領域は、西欧的研究方法及び経済機構によって明確に(そしておそらくは知的及びイデオロギー的に)区分けされ分離されているものの、「先祖」と「アスピリン」は疑念のもとに互いを見るのではなく、受け入れる必要があることを提案する。我々が共通して持っている人間性について音楽を通じて知り、経験したいという互いの願いが静かな一致を見ることは、互いを豊かに(そして不安にも)するのではないか。Downloads
出版済
2015-11-09
How to Cite
Pavlicevic, M., & Cripps, C. (2015). Muti音楽-疑念の追求を通して. Voices: A World Forum for Music Therapy, 15(3). https://doi.org/10.15845/voices.v15i3.836
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