重度知的障碍児との長期にわたる音楽療法セッションにおける 「意味深さの経験」に関する考察
DOI:
https://doi.org/10.15845/voices.v13i2.724キーワード:
case study, values, meaning, disabilitie, mutuality要旨
音楽療法という事象は介入-効果という構造のほかにも、独自的な「意味深さの経験」 の広がりとして捉えることができるのではないかという仮説に基づき、その多層的価値を検証する。筆者と重度知的障碍児との6年間にわたる音楽療法セッショ ンに関する既出の症例研究のうち、療法士によるナラティブ・ストーリーを分析の題材として用い、療法士が経験している「意味深さ」を一般共有的価値、発達的価値、自己内発的価値、対話的価値、共生的価値の 5つの側面に分類する。さらに個々のサブカテゴリーを設けて、経験の内容を解釈する。結論として、「5つの価値側面の位置関係に関する考察」、「相互関係 の場に立ち上がる意味」、そして「療法の円環的・相互的視点」について議論する。最後に、将来的な研究の視点について示唆する。Downloads
出版済
2013-06-21
How to Cite
Ikuno, R. (2013). 重度知的障碍児との長期にわたる音楽療法セッションにおける 「意味深さの経験」に関する考察. Voices: A World Forum for Music Therapy, 13(2). https://doi.org/10.15845/voices.v13i2.724
巻号
セクション
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