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            <article-title>Kerry L. Hyrniw Byers: 著『音楽療法職の歴史 ―多様な概念と実践―』 </article-title>
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            A History of the Music Therapy Profession: Diverse Concepts and Practices.<break/>
            <named-content content-type="book-review-body">Written by Kerry L. Hyrniw Byers. TX: Barcelona Publishers, 2016. Print ISBN:
               9781937440954. E-ISBN: 9781937440961</named-content></title>
      <p>による『音楽療法職の歴史
         ―多様な概念と実践―』は、音楽療法の歴史に関する深い理解をもたらしてくれるだけでなく、音楽療法という職業の未来についても考えるよう私たちに促してくれる。音楽療法は今や非常に広範囲にわたる領域となり、多様な理論や哲学に基づく様々な実践モデルが存在する。このような多様性は、音楽療法という領域においては自然なことである、とByersは言う。そして、多角的な視点があることによってクライエントの多様なニーズに応える様々な方法を提供することが可能となるため、こういった多様性は音楽療法にとって決して悪いことではない。一方で、多様性が一般の人々の間に混乱をもたらしうることも彼女は指摘している。たとえば、ノードフ・ロビンズの音楽療法の実践家による活動と、NMT（神経学的音楽療法）の音楽療法士の活動は全く異なるものであるが、2つのアプローチの違いについて、一般の人は必ずしも理解していないであろう。Byersは、このような多様性は音楽療法の歴史に根づいたものだと考えている。そして、音楽療法という職業の発展の歴史を概説しながら、音楽療法がどのように生まれ、なぜこのように多様なものとなったかを示している。</p>
      <p>本書の流れは以下のようになっている。まず第1章では音楽療法のルーツとその初期の発展について検討している。第2章から第7章にかけては、音楽療法における職業、臨床、理論、哲学の発展を概説している。各章では時代ごとの発展について吟味し、いくつかの代表的な実践モデルが生まれた背景について明らかにしながら、音楽療法が多様化していくプロセスを提示している。第8章では、第2章から第7章における内容の要約と分析をおこなっている。第9章では音楽療法における差異や多様性の重要性について考察し、続く第10章では様々なアプローチをまとめる統一理論について検討している。第11章ではアボットによるプロフェッション理論の視点から音楽療法について議論し、最後の第12章では職業としての音楽療法の未来について考察している。</p>
      <p>本書の特徴の一つは、音楽療法の持つ諸側面、すなわち理論的、哲学的、臨床的、職業的側面の関係について明らかにしている点である。そして、音楽療法の発展の歴史においてこれらの4つの側面が互いにどのような影響を及ぼし合ってきたのかについて説明している。本書は、音楽療法を専攻する学生がその歴史や多様性について学ぶのに適したテキストだと思われる。実際、私（書評者）は日本の音楽療法コースの学生を教育する際に本書を参考にしており、非常に役立つと感じている。また、本書は一般の人々に音楽療法について伝える際にも有用であろう。</p>
      <p>本書のもう一つの重要な側面は、近年「音楽療法」と呼ばれている複数のアプローチを包含し、この職業を包括的に説明する統一理論を探求していることである。この難題に取り組むにあたり、ByersはA.アボットによるプロフェッション・システムの理論と、管轄権（jurisdiction）という彼の考えを引用している。公衆の理解を獲得し、音楽療法という職業を未来へと繋いでいくために、私たちは一つのユニットとして音楽療法の管轄権を強固なものにしていかなければならない。「音楽の使用」は今や音楽療法の管轄領域を示すには弱い、とByersは考える。そして彼女は最終的に、疑いようのない管轄領域は音楽－クライエント－セラピストの関係であると結論づけている。この三者の関係が、それぞれのアプローチ間の差異を認めながらも、この領域の大いなる多様性を包括しうる概念を提供する。この管轄権によって、多様な理論や哲学、文化を超えて、音楽療法は一つのユニットとしてまとまるのである。</p>
      <p>本書は音楽療法の豊かな多様性と同時に、その管轄領域を提示する。この本を読み、私は自分がこの音楽療法と呼ばれる広範な領域の多様性の中の一部であることを改めて実感した。私は日本の音楽療法士であり、カナダ出身であるこの本の著者や、このジャーナルの読者の多くとは異なる文化的背景を持っている。にもかかわらず、私たちはみな音楽療法士という同じ職業に従事し、この職業を未来へ繋いでいくという共通の役割を担っている。これが、日本で活動している私が本書の書評を書いている理由の一つである。Byers自身が言及しているように、本書は主に北米の視点から提供されたものであるが、世界中の音楽療法士、そして音楽療法について学びたいと願うすべての人々にとって役立つものとなるだろう。</p>
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